歴史を感じる、水戸黄門の「お宿」。
取手駅から歩いて10分ほどのところに旧取手本陣はあります。
茨城県指定重要文化財として保存されています。
本陣とは江戸時代以降にできた大名が宿泊する宿のこと。
取手は江戸時代に千住から数えて5番目の宿場町としてにぎわい、
ここは大名や藩主など、いわゆる「偉い人」の宿である本陣として
水戸藩から指定されていたそうです。
本陣は「宿屋」ではなく、その土地の名手の家が指定されることがほとんどで
本陣に指定されると、一般の人の宿泊は認められなかったそうです。
藁葺き屋根は間近で見ると、かなりの迫力。
"現存する母屋は寛政6年 (1794年)に消失し翌年ただちに復興したもの"
と看板の説明にありましたが、
それでも優に200年以上経っていますから、やはり趣があるわけです。
鎖樋(くさりとい)もありました。
中をのぞくと、雰囲気がとても良くて
いろいろな形の欄間も建築としてけっこう見応えがあります。
水戸藩ですから、藩主だった徳川慶喜や徳川斉昭も利用したのでしょう。
徳川斉昭の詠んだ歌碑もあります。
「指て行さほのとりての 渡し舟 おもう方へは とくつきにけり」
やっぱり一番ポピュラーなのは黄門さま。
あの水戸黄門。徳川光圀。
思いを馳せると、なんだかロマンがありますね。
でもテレビドラマでは身分を隠して世直しの旅をしていたわけですから
本陣である染野家には泊まらなかったのでしょうか・・・。
現在は週末に内部が公開されています。
取手市のホームページにも情報が公開されているので。
併せて確認してみて下さい。
http://www.city.toride.ibaraki.jp/index.cfm/9,4060,31,280,html
旧取手宿本陣染野家住宅
map: H-5(取手サイクリングマップ上の場所です。)
毎週、金曜から日曜のみ内部公開。
年末年始は休館。
10:00〜16:00。(入場は15:30まで)
利用料金:無料。予約不要。
お問合せ電話番号:0297-73-2010 (埋蔵文化財センター)
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